外の空間をデザインしながら、私はいつも自然の持つエネルギーに舌を巻き、その美しさにとうていかなわない、という思いをずっと抱いている。季節ごとに、そして時間ごとに太陽の光は色を変え、絶対に真似できない複雑な形をした木々のシルエットを写し出してくれる。人の感覚に訴えかけてくる自然が生み出すあらゆる演出は、とても真似のできるものではない。

建築や庭をデザインするとき、私はいつもこの自然をどのように楽しもうかと考えている。自然がつくりだしてくれる、目で見ることのできる美しさを取り入れることに貪欲になりながら、私は空間をつくりあげていきたい。景観をデザインし、つくりあげていくときに、決して建物や人がつくったものだけで完成するものではなく、そこには大いなる自然の力が働いていることを忘れてはいけないのだと思う。

何か新しいものをつくるときは、必ずその周囲にはすでに存在している環境がある。後からその環境の中に入っていく者として、すでにある環境にできるだけなじむようにするのがエチケットだと思う。

自然の木々は人のつくったものを、うまく周囲にとけこませてくれる。そびえたつ建物もまわりに木があれば、木の間隠れにさせることで、主張しがちな建物の存在感をやわらげることもできる。自然というもう一人のデザイナーの存在を意識し、その美しさを実感できるたたずまいの在り方をこれからも考え続けたいと思う。

Concept

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